病院から処方箋を持ってご来店頂きました。
遠くを見るための近視の眼鏡をお作りするよう指示のある処方でした。
しばらくお客様とお話ししていると、
「本がよみにくい。見えない」
とおっしゃいます。
この方の度数では本が読みにくいはずはありません。
「何か別の問題がかくれてるかもしれません。少しみさせてください。」
といって測定させていただきました。
軽度の近視で、処方箋と同じ度数です。
手元を見るときに使う力を測ると
目が振動してます。
左右にプルプル痙攣みたいに揺れてます。(眼振)
眼振が起こると焦点が定まらず、よく見えません。
一点を見つめてもらって片方の眼を隠す
カバーアンカバーテストしてみると右眼が外に寄ってる
外斜視があります。
モノが2つに見えてしまうので、
何が何だか分からない状態になっています。
自分の見えてる景色と、
みんなが見てる景色とあまりにも違いすぎ、
長い間とてもツライ思いをされていたんだと思います。
近視の度数と、
光りを曲げて見やすくするプリズム処方で
遠くも手元も見やすくすることができます。
これで、みんなと同じ景色を見ることが出来て、
悩まれることも無くなることでしょう。
これからは、沢山の読書をして、
いっぱい知識を詰め込んでもらえます。
ただ、処方箋ご持参でしたのでどうしようか少し迷いました。
本来なら、処方の通りにお作りしないといけないのですが、
今回は斜視がありますので、
特別に度数変更して、事後報告させていただきました。
日本眼鏡技術専門学校卒の
SS級認定眼鏡士 T.Yamaguchi.