今日は難しい眼鏡2つ受注して、頭フル回転でした。
お一人は、右目と左目とで手元を見る時の力、調節力が違う方で、ごくごくたまにおられます。
手元をメインに見たいのだけど、遠くも見たい。
これ、普通の眼鏡でも考えるのですが、左右の調節力が違う場合、右目と左目の見える範囲が違ってしまいます。
左右同じように見えるよう、度数を調整しながら、レンズによっても見え方が変わるので、使用するレンズを試しながら、コレは? コレは? と見ていただき、頭フル回転。
お客様のイメージに近いモノができそうです。
ありがとうございます。
もう一人は、11歳のお子様です。
お母様とご一緒にご来店頂きました。
「本人は見にくいと言うんだけど、本当に見えてないのかどうだか分からないんです。 視力も測れないですし。」
とのことで、あちこちで診てもらってられるようですが、分からないとのことで、当店に来られました。
お話しをお聞きしていて、文字も読めるのでとりあえず近見視力表で見ていただくと、0.08位の視力です。
お母様に、「本当に見えてないと思いますよ。」 と話すと「え~!」って驚かれてました。
それから、レチノスコープで目を見てみると、あらら~ すごい乱視だ。
「これは見えないわ~。 これだけの強い乱視があると見えないです。
お子さん、本当に見えてないですよ。
見るのにとっても苦労して見てられますね。 本とかもとっても読みづらいんで、苦痛ですし。」
って話しながら、処方箋を取りに席を立つと、ちょっとうるっとしてられた。
11歳の子供さんが。
たぶん、「見えない。」って言ってるのに、みんな分かってくれなかったから、分かってくれたって、ほっとされたんでしょうか。
「見る力は視力・遠近感をつかむ両眼視・立体的に見る立体視・動いてるモノを見る動体視力等がありますが、たいていのモノは大人になってからでも訓練で強くすることができます。 でも、視力だけは8~9歳で確立されて、それ以降はあがることはないんです。 この乱視で、お子様にどれだけ見る力が付いてるか・・・ お子様の年齢は11歳ですので、もし今、見る力が付いてなければ、今の見え方のままなんですよ。 とりあえず測ってみますね。」
ってお話ししました。
言い過ぎたか? ちょっときつかったか?
もう少しやさしく言った方が良かったか?
もしかしたら脅しに聞こえた?
でも、言ってしまった。
見えない原因は乱視だと分かったので、テスト枠に乱視をセットして、雲霧法で調節力を除きながら時間掛けてじっくりと測ってみると、おっ 見えるぞ!
0.3 見えた。
0.5 やった見える!
0.7 やるじゃん。
0.8 見えたやん。
1.0 ちと無理か。
まあいい。これだけ見えれば上等だわ。
左右とも同じくらいの見え方でした。
測ってて、こんなに嬉しくなったの久しぶり。
眼鏡掛けると左右共に 0.8 で、両目で1.0 見えかかる程度。
よく見える目に育ってました。
良かった良かった。
見る力は付いていたよ。
今まで相当苦労しながら見てたんだね。
凄いわ。
テスト枠で確認していただくと、
「見える。 見える」ってとっても喜んでられました。
最初見た近見視力表も、0.1 見えなかったのが、1.0 見えるようになってます。
これで、本も読めるし、勉強も出来るようになるよ。
スポーツもいっぱいしてね。
今日はビールがおいしそうだ。
『見えてるのか見えてないのか分からない。』
『何処に行ってもなんか見やすい眼鏡が出来ないな』
ってお悩みのあなた。 EYES(アイズ)へいらしてみてください。
きっと、お役に立てると思います。
親切・丁寧・技術一番のEYES(アイズ)です。
SS級認定眼鏡士 T.Yamaguchi.