「７０年もされてるんですね。 ３代目？」
『いえ、２代目です。 先代が始めましたから。』
「お父さん早くからされてたんですね。」
『終戦後に、時計修理だけの店を大開通りに間借りして始めたって聞いてます。』
って会話をしています。
みなさん、ちょっと不思議そう。
７０年って３代目くらいの年数ですもんね。
驚かれても不思議ではないですよね。
うちの父は、「小学校出てから、京都で自転車の丁稚奉公に出たけど、もっと複雑なことがしたくて、神戸にいる兄を頼って、腕時計の修理を教えてもらったおかげで、戦時中は松島の基地で飛行機の計器の修理をしてた。」と言ってました。 「あそこは、陸から見るより空から見た方が綺麗だ！」ともよく言ってたものです。 実際に飛行機の後ろの席に搭乗し、計器のテストをするそうです。 テスト中にパイロットが、「いくぞ～！」とか言って、びっくりさせようと、急降下とか宙返りとかして遊ばれたそうです。
で、終戦後に大開通りで間借りして、腕時計の修理をしていて、元町に移転して少しずつ商品を増やして時計・眼鏡・宝石の兼業店になりました。
その後、私が眼鏡を中心に品揃えして、現在地に移転して１２年になります。
私は遅くに出来た子ですので、父が長いこと仕事してたため、７０年たってもまだ２代目なんです。
先代がまだ生きてたら、大正１１年生まれですから９４歳くらいでしょうか。 ２４歳で店だしたのか。
昔の人ってすごいですね。
生存中にもっとよく聞いておくんでした。
いくつになっても教わることは沢山あるのですが、親だとつい甘えが出て、言いたくないことも言ってしまうものです。
もう少し素直に、色々と教わっておけばと、今になると思います。
『親孝行したいときに親はなし』とはよく言ったモノですね。
クリスマスまで、７０周年記念セールしています。
在庫の眼鏡フレームと、在庫の腕時計を半額にてご奉仕しています。
よろしければどうぞ。
新年より、ＴＡＬＥＸのお店として、更に快適な、見やすい眼鏡をお作り出来るよう精進しますので、よろしくお願いします。
T. Yamaguchi
